卵巣がんについて

卵巣がんとは何ですか

卵巣の表面や卵巣の中にある様々な細胞から発生する悪性の腫瘍を卵巣がんと呼んでいます。日本における卵巣がんの罹患率は1985年から増加傾向が続いており(図1)、近年では年間に約10,000人の女性が卵巣がんに罹患し(図2)、約4,800人が亡くなっています(図3)※。

図1 部位別がん年齢調整罹患率の推移(1985~2010年)
女性(主要部位)

部位別がん年齢調整罹患率の推移(1985~2010年

がんの統計編集委員会 編, 『がんの統計 '15』, 公益財団法人がん研究振興財団, p41, 2016年

図2 部位別がん罹患数(新たにがんと診断される患者数)(2011年)

部位別がん罹患数(新たにがんと診断される患者数)(2011年)

がんの統計編集委員会 編, 『がんの統計 '15』, 公益財団法人がん研究振興財団, p23, 2016年

図3 部位別がん死亡数(がんにより死亡した患者数)(2014年)

部位別がん死亡数(がんにより死亡した患者数)(2014年)

がんの統計編集委員会 編, 『がんの統計 '15』, 公益財団法人がん研究振興財団, p15, 2016年

卵巣がんの原因

卵巣がんの多くは閉経後に発症します。卵巣がんの原因として、排卵する際に卵巣表面にできる傷と関連すると考えられており、排卵回数が多いほど危険性が高まります。最近ではライフスタイルの変化に伴い増加傾向にあります。また遺伝的要因によるものも分かってきました。

国内での最近の研究の結果、卵巣がんと診断された患者さんのうち17.8%に、卵巣がんの発生や進行と関連のある遺伝子に変異があることが分かりました(図4)※1

さらに、比較的若い年齢で卵巣がんになった患者さん、卵巣がんになったご家族がいる患者さん、特定のタイプの卵巣がんの患者さんでは、このような遺伝子に変異が見つかる可能性が高いことも分かりました(表1)※1

※1 Hirasawa A, et al., Oncotarget 2017; 8:112258-112267

図4 遺伝子変異のある卵巣がんの割合
(27~87歳の卵巣がん患者さん230人)

家族性卵巣がん/遺伝性卵巣がんの占める割合

表1 遺伝子変異が見つかる可能性の高い卵巣がん患者さんの特徴

  • 55歳未満で卵巣がんと診断された。
  • 卵巣がんになった家族(祖母、母、姉妹)がいる。
  • 高悪性度漿液性(こうあくせいどしょうえきせい)と呼ばれるタイプの卵巣がんである。

Hirasawa A, et al., Oncotarget 2017; 8:112258-112267より作図

卵巣がんの早期発見、早期治療

卵巣がんを早く見つけて治療を受けた女性は治療効果が高くなることが分かっています。進行がんになる前に卵巣がんを見つけることがとても大切です※2

※2 Heintz AP, et al., Int J Gynaecol Obstet 2006; 95(Suppl 1): S161-192.

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